今宵も呑んだくれ
ここ最近ほぼ毎日呑んでいる。
寂しいから呑む。
人が恋しいから呑む。
一人になりたい時も呑む。
結局毎日呑む。
今回繰り出したのは隣の駅の個人経営の居酒屋。
涼しくなったからちょっと歩いて、家から15分。
扉を開けると小さな女の子。
この辺の居酒屋は家族経営が多いのかよく子供に遭遇する。
こういうところの子は人に慣れているのか全く人見知りをしない。
20年前の自分に見習わせたいぐらいに人懐こい子が多い。
とりあえず、箸袋が折り紙だったので鶴を折ってあげたらすごく喜んでくれた。
そして、ここのマスターは最初からよく喋る。
娘もよく喋る。
客は私だけ。
一人で来ているのに友達と喋り倒した気分になる。
こういうのがアットホームなお店と言うのかな、というような店だった。
缶酎ハイを飲みながら帰る秋の肌寒い夜道。
23時を過ぎると街は途端に静かになる。
明日の事なんてどうでもよくて、よくないから明日も呑む。
生き方はいろいろある。